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1.8haの墓域に41カ国、4300人余が葬られている。嘉永7(1854)年、ペリー艦隊の水兵を葬ったのが始まりという。正門を入ると十字架の並ぶ墓地が見渡せる。墓標に国や宗教の特徴がある。資料館に墓地や埋葬者の記載がある。門からエプロンへは車椅子も進入ができる。日本の近代化に貢献した人、志半ばで倒れた人、犠牲になった人々が共に眠っている。異国の地ゆえか無縁になった墓が多い。鉄道建設のモレル、ビール工場のコープランド、教育者のキダー、生麦事件のリチャードソンなど、それぞれの歩みには物語があった。吹き渡る風を感じながら思いを馳せてみてはいかが。木々の緑濃い夏は木陰が、葉を落とした冬は柔らかな日差しが死者に安らぎを与えているようだ。関内、山手の丘、遠くに富士山が見え、どこまでも青空が広がる冬、寒いがお薦めである。財団法人横浜外国人墓地管理委員会が管理し、ボランティアが協力している。手入れの良さが感じられる。横浜に外国人墓地は当所と根岸外国人墓地、中華義荘、英連邦戦没者墓地の4ヶ所。函館、神戸、長崎にもある。(亀山)
- お話しを伺った人:
- 紹介者:NPO法人 横浜シティガイド協会