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中華街に来たら関帝廟にお参りしてください。屋根のガラス細工、金箔の装飾、青白石、漢白玉石の彫刻柱の美しさ、豪華さに見とれてしまいます。華僑の方々にとっては、望みや苦しみを訴え、願をかける神聖なところです。お祈りするときは、線香を香炉の1から5の順に立てて、関聖帝君に膝まづき、住所、氏名、性別を告げてから願い事を言います。主神・関羽は、西暦160年頃生まれ、劉備、張飛とともに蜀帝国を建国した三国志の英雄です。劉備に仕え武将として兵站に通じ、記帳に長け、帳簿の方法を発明し、義に厚く約束を守ったので商売の神様となりました。旧暦6月24日は「関帝誕」と言い、毎年盛大に祝い、龍舞、獅子舞が奉納されます。横浜開港後3年ほど経た1862年頃、関羽の木像を抱いた一人の中国人がやってきて、ささやかな廟に安置したのが関帝廟の始まりです。中華街の人々はこの地に廟を守り、関羽様は人々の心を癒しました。震災、戦災などに羅災しながらも再建した中華街の象徴なのです。身体の不自由な方は、午前10時頃に来られ、階段を運んでもらいましょう。目の不自由な方は、石の彫刻を思う存分感触鑑賞しながら楽しめるでしょう。(下田)
- お話しを伺った人:
- 紹介者:NPO法人 横浜シティガイド協会