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秋の日差しを受け黄金色に輝く木々の間から銀杏の葉が1枚2枚と散っている。まるでヨーロッパの街を思わせる素敵な通りが日本大通りだ。この通りが出来たのは横浜が開港し、外国人が横浜に来て貿易が盛んになり始めた明治12年にイギリス人・ブラントンの設計により車道・歩道・街路樹のある幅36m、長さ430mの日本初の近代道路として完成した。当時の関内地区は外国人居留地と日本人街に分かれて住んでいた。慶応2年に日本人街から出火し日本人街3分の1、外国人居留地4分の1が焼けこの火事をきっかけに防火帯として機能する広い道路である日本大通りが造られた。その後関東大震災の復興整備と日本の発展にともない車道が拡張されたりしたが、平成14年には創設期の姿に戻り現在に至っている。銀杏並木は関東大震災後に植えられ、横浜公園と横浜港・象の鼻地区を結びゆったりとした空間構成の道路となる。横浜公園から海に向かってこの通りの左右には歴史的建造物の建物が多く見られ、新緑の美しい季節にはカフェテラスでお茶を飲みながらつかの間の外国の街の気分が味わえる。日本大通りは四季折々に色々な姿で人々を楽しませてくれる、とても素敵な横浜を代表する通りである。(小関)
- お話しを伺った人:
- 紹介者:NPO法人 横浜シティガイド協会