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人を喜ばせる人と喜びを求めに来る人が集る大道芸の街、野毛。みなとみらい地区を背に「野毛ちかみち」の地下道をくぐり抜けると、下町情緒が残るその街に平成14(2002)年に大衆芸能専門の「横浜にぎわい座」が開館された。はためく幟、軒の赤提灯、千客万来の看板の小粋な入口を入ると、2階の情報コーナーには、かって、横浜伊勢佐木町付近が寄席や芝居小屋などで賑わっていた時代のパネルや貴重な資料が展示されている。そして、芸能ホールには横浜らしい緞帳があり、眺めていると400近い客席から歓声が聞こえてくるようだ。勿論、車椅子対応の客席もあり、エレベーターも備わっている。毎月15日迄は、にぎわい座の自主興行で企画されており、内容も多彩な芸人の方々による演目で充実している。寄席ファンは東京まで足を延ばさなくても満足されるのではないだろうか。また、月の16日以降は、「芸能ホール」をはじめ「のげシャーレ」・「練習室」・「制作室」は貸館として一般市民に開放され、稽古や発表の場など多目的に利用できる。特に他の施設と違い場内での飲食が可能なため、お弁当など食べながら演し物を楽しむことができる。そのためご年配の方々には昔の寄席を思わせ好評のようで、毎年恒例のように来館する市内のシルバー団体もある。(山田)
- お話しを伺った人:
- 紹介者:NPO法人 横浜シティガイド協会